高校にも様々なスタイルができ、全日制高校が当たり前ではない時代になってきました。 しかし「高1で全日制から通信制に転入したい!」となるとまだまだ不安も多いでしょう。 今回は、実際に高1で通信制で転校したこのある私が、通信制のリアルを解説していきたいと思います!
高1で通信制高校へ転入したら卒業や単位はどうなる?
年度途中の単位引継ぎはできない
これはけっこう大事なポイントなんですが、 年度途中に転校した場合、前の高校での単位を引き継ぐことはできません。つまり、例えば高1の11月に転入した場合、10月までに取得していた単位は全てなくなり、最初からやり直しになります。だいぶ悲しいですね!
これが年度の変わり目ならいけるんですよ。高2の4月に転入すると、3月までに取得していた高1分の単位は全て引き継ぐことができます。しっかり高2からリスタートできるわけですね。
何月までの転入なら3年で卒業できる?
私は高1の10月に転入したのですが、転入先の先生に「10月転入はギリ、同世代と同じタイミングで卒業できる」と言われました。 9月までの単位はかなぐり捨てることになりますが、その失った9月までの単位を、残りの10月~3月で回収できるというわけですね。
そのラストタイミングが10月転入だそうです。 実際に私は合計3年で卒業できました。 11月以降になると単位が間に合わず、前の高校と合わせて4年とかを通うことになります。
高1の後半で転校するより高2まで待った方が良い?
前述した通りサーブポイントが年度の境目にしか無いので、3月に転入するくらいなら高2まで待った方が良いと思います。約1年頑張ってきた分がもったいないですしね。
難しいのは11月や12月などに転入したくなった場合ですねぇ。 単位のことを考えると高2まで待つのがベストですが、あと3か月も4か月も耐えるのはしんどいでしょう。 なので、私はもう転入しちゃって良いと思います。我慢できそうならした方がベストですが、「もう耐えられない!」というレベルなら、無理して体調を崩す方が本末転倒です。単位どころではなくなりますからね。
もちろん家族や先生と相談した上で、1番安心して高校生活を過ごせそうな方法を選びましょう。
通信制高校のメリット・デメリット
メリット①好きなペースで登校できる
これが最大のメリットだと思います。 多くの通信制高校では通学日数を自分で選ぶことができます。 ゆっくり過ごしたければ週1、しっかり勉強したければ週4や週5など、自分の希望や体調に合わせられるのは、全日制にはない強みと言えるでしょう。
また、週1や週2のコースなら登校時間も自由にできる場合が多いですね。 私は朝1番に登校しパッとレポートを終わらせて昼に帰っていましたが、昼過ぎに登校してくる人も多くいました。
メリット②先生との距離が近い
これも意外とそうなんですよ。 私は通信制に転入する9月までは一般的な全日制に通っていましたが、そこと比べてかなり距離が近くアットホームな雰囲気でした。 人数が少ないので一人ひとり見てもらえますし、不登校を経験している生徒もけっこういるので、そこのサポートは手厚いです。
私のときだと、何気なくした趣味の話を「あれどうだったの?」とか「先生も調べてみたよ」とか話しかけてくれて雑談する、みたいなこともよくありました。 ちゃんと見てくれている感じが嬉しいですね。
メリット③空いた時間でやりたいことをやれる
週1や週2しか通わない場合、全日制の高校生に比べて自由な日がかなり多いわけです。 私が通信制に転入した大きな理由がこれでした。 当時お笑いをやるのが好きで、地下のお笑いライブや「ハイスクールマンザイ」という高校生のお笑い大会に出演していたので、そのための時間がほしかったんですよ。
そうなると通信制は持ってこいです。何を隠そう週1しか行かなくて良いんですから。 通信制は「不登校経験がある」「体調に不安がある」みたいな人にもちろん合ってますが、私のように「やりたいことが明確にあるんだ!」という人にもピッタリだと思います。
デメリット①学習習慣がつきにくい
学校やコースにもよりますが、基本的に通信制は集団授業はなく個別でレポートに取り組むことが多いです。 そのレポートも正直簡単で、ネットや教科書をちょっと見れば解けるくらいなんですよ。 なので「決められたレポートを解く」だけをやっていたら、学習習慣も学力も付きにくいと思います。
私も実際あんまり高校の内容理解しないまま高校卒業しました(笑) そのあと数検などで勉強し直しましたけどね。
もちろんやる気があれば勉強なんていくらでもできますが、自己管理能力が必要かもしれません。
デメリット②だらだらして過ごしてしまう可能性もある
先ほどやりたいことがある人に通信制はぴったりという話をしましたが、逆にやりたいことが特にない場合ですね。 週6日くらいをだらだらと過ごして3年間終わってしまう可能性もあり、それはちょっともったいない気がします。
明確にこれといったものはなくても、バイトをしてみるとか趣味を始めてみるとか、時間を生かす方法はたくさんあります。 通信制に行くなら、できる範囲で何かに挑戦がしてみるのが良いと思います。
デメリット③部活や体育祭などの「THE青春」ができない
いわゆる高校生っぽい・青春っぽい「部活」や「体育祭」「文化祭」などはないことが多いので、それをやりたい人にとってはデメリットになるでしょう。 クラスも集団授業もないので、高校生らしいことは確かにやらなかったですね。
ただ最近は体育祭などをやる通信制もあります。私のところも小さめのスポーツ大会をやっていました。 なので完全に何もできないわけではなくなってきていると思います。
通信制高校で大学進学は難しい?
大学進学する人の割合は?
私の肌感覚では学内で3割くらいだったと思います。
ちゃんと調べてみましょう。 文部科学省から発表された学校基本調査(確定値)によると、 2023年度の通信制高校卒業生の大学進学率は26.5%だそうです。
つまり一定数、2~3割はいるというわけです。この数値は年々上がっているようですよ。
進学コースがある通信制も増えている
最近では、「進学コース」などの名前で、週5で通って対面授業を受け、受験対策もできるようなコースがあるところもあります。 もはや緩めの全日制ですね。
こういうコースに通ってしっかり受験勉強をすれば大学進学は十分に可能だと思います。私の通っていたところでは早稲田大学に進学している人もいました。 つまりどれだけ自分にやる気があるかです。
通信制から大学へ行くためにすべきこと
進学コースに行ったとしても、やはり全日制より「自分で計画を立てて管理する」というのが求められます。 高度な受験対策はないことが多いので、自分で調べるなり参考書を買うなり、自発的に行動する必要があるでしょう。 部活や委員会がない分時間はあるはずです。大学に進学した友達はその時間を勉強につぎ込んでいたそうですよ。
「時間がある」という最大のメリットを生かして、不利な部分をカバーしていけば、合格が見えていくと思います。
大学行ってないクセに偉そうですが、これは実際に進学コースの先生が言ってました!
高1で転入するときの通信制高校の選び方
オープンスクールや面談で何を見る?
一口に通信制と言っても、学校によってかなり雰囲気が違います。少なくとも3校くらいはオープンスクールや面談に行くことをおすすめします。
そこで何を見んねんという話ですが、私が見ていたのは「先生たちの様子」です。 学校によってはめっちゃ先生たちがフランクだったり、はたまた割と事務的で大学っぽかったり、いろいろあります。 どんな雰囲気が良いかは人によって違うので、合うところを見つけましょう。
どこの通信制に行くにしても、「自分のペースでレポートを解いていく」というのは基本同じなんですよね。居心地の良さを決めるのは、先生と合うかどうかだと思います。
通信制高校とサポート校の違い
通信制を調べていると、「サポート校」というワードを目にすることがあります。
サポート校とはその名の通り、通信制に通う人をサポートする場所です。 具体的にはレポートの解き方を教えてくれたり学習計画を立ててくれたり。 通信制は基本1人で学習を進めることになるので、不安な面をサポートしてくれるんです。
問題点はですね、サポート校だけでは高卒資格を得られないので、メインの通信制とサポート校の両方の学費を払う必要があります。 お金がかかりますね!
ただ通信制高校でありながら、サポート校のような学習サポートまでしてくれるところもけっこうあります。私が通っていたところもそうでした。 それなら1校分の学費で済みますし、それを探すのもありだと思います。
ちなみにサポート校の中には学習サポートだけでなく、プログラミングや美容などの専門分野を学べるところもあります。 これはサポート校ならではで魅力的ですね。気になる方は家族と相談してみてください。
応募~転入までのよくある流れ
私の経験した流れを紹介します。
①面談・オープンスクール
通信制は基本いつでも転入を受け入れていることが多いのです。連絡して、まずは雰囲気を見ます。
②転入試験
ここに通いたいと決めたら、転入試験を受けます。試験と言っても、多くの場合は15分程度の面接のみです。 正直に、今の思いだったり前の高校のことだったりを話せば良いです。基本受かります。
③オリエンテーション
これは学校によりますが、私のときには学校の詳しい仕組みやルールを教えてもらったり、私の学習計画を一緒に立てたりという時間がありました。 ここでけっこう不安が解消されて良かったですね。
④転入!
無事通信制高校へ転入です。 自分のペースで楽しく頑張りましょう。
公立の通信制ってどうなの?
ここまで話してきたのはほぼ私立の通信制についてなのですが、公立もあります。 公立の通信制は、年に数回のスクーリングを除き、本当に通信のみです。
私立は、最低でも週1は登校する仕組みになっていたり、行事的なものがあったりするところも多く、もはや「通信制という名の普通の高校では?(ゆるめの)」みたいな場面も多いです。
対して公立は、進研ゼミのような通信教育をイメージすると分かりやすいかもしれません。あれが3年間続く感じです。
私はある程度高校生らしいこともしたいなと思って私立にしましたが、公立が合っている人もいると思います。自己管理はめっちゃ必要ですが、学費も安いですしね。
気になる方はぜひ調べて、候補の1つにしてみてください。
【まとめ】通信制高校も今や立派な選択肢の1つ
通信制高校への進学者は年々増えていますし、通信制から大学への進学も多くなっています。 一昔前と違い、通信制高校も普遍的な選択肢の1つになりつつあるでしょう。
今の全日制が合わないと感じている方は、一度通信制を調べてみても良いかもしれません。自分らしく過ごせる進路を見つけましょう!
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